染、色備忘録⑤(ネタバレ有)
キャストさんの感想(北見・原田・滝川)
北見(松島庄汰)
実はキャストが発表された時、1番気になったのは北見だった。
松島くんが「思わず声に出してしまうような生々しい会話の連続」って言ってたのが加藤担としてすごく気になって。
更に深馬に嫉妬と憧れを抱く役なんて、シゲシゲしいの確定じゃん?←
で、実際見て、すごく良かった!!!
いわゆる大学生感が強くて、女の子にマメなところとか、そっちばっかり集中して、肝心の作品作り疎かになっちゃってる感じとか。
でもそれも、北見なりの葛藤があって、深馬と仲良くなったからこそ、憧れもするけど嫉妬もする。だから余計に自分の作品作りが辛くなる。
その気持ちが痛い程伝わってきて、北見に何回泣かされそうになったことか...
杏奈にはちゃんと真摯に向き合ってるところとかも、いわゆる大学生で遊んでる感じもするけど、でもちゃんと"人"を見て"心を感じられる"人なんだなって。
だからやっぱり美大生で芸術家だったんだって。
松島くんのツイートやインスタもずっと見てるんだけど、めちゃめちゃ可愛いからそこのギャップにもやられた!
北見はカッコイイイメージだけど、松島くんはめっちゃ可愛い...マリーのことをマリエとか、マチネのことをマネネって誤字ってたのに自分で突っ込んでるところとか。
北見とはまた違った松島くんのお芝居も見てみたいなぁって思ってます...!!
原田(小日向星一)
原田は、観にいくまで1番想像できない役だったんですよね。
まさかこんなに難しい役だったとは....
美大生としてはもちろんだけど、学生としての悩みをいっぱい持って、若さ故の弱さも感じる役どころで。
たくさん悔しい思いをして、でもおかげで楽しい思いもできて....でも、うまくいかないことがたくさんあって....
いろんな闇を抱えてるけど、その闇を感じさせない演技はすごいなって。
途中で、その闇が見えた時のギャップに慄いた。
そんなにいろいろ抱えて、苦しんでたんだって....
そこを自然に演じていた小日向くんは本当にすごいなと....
ちょっと、原田についてはまだ掴みきれてないところがたくさんあるから、また私の中で噛み砕くことができたら改めて感想を残したいです。
小日向くんもツイッターよく書いてくれてるの本当にありがたいし、小日向くん自身の温かさとかが伝わってきて、だからこそ原田で良かったなぁって、染、色のカンパニーにいてくれて良かったと思う毎日です。
滝川(岡田義徳)
解釈のところでも書いたけど、本当に滝川も異質だった。
滝川が出てきた瞬間に空気が変わる。
すごくいい先生なんだよ。優しくて、生徒のことしっかり見てて。
けど、異質なの。怖いの。なんでこんな不思議な気持ちになるんだろうって、中盤までわからなかった。
けど、真未が疑ってるのとかを見ると「やっぱりおかしい」って気付かされて、そして滝川がPolydactylyのフリをしてたということがわかる。
(ただ、ここは時系列がちょっと難しいんだよね。。。1回じゃ掴みきれなかった)
その時の滝川の深馬に対する嫉妬。悔しさ。それがまさしく"芸術家"のそのもので。
そりゃそうだよね。自分だって目指してて、やりたくて、表現したいことがたくさんあって。
そんな中で先生として生徒を見て、でもその生徒から本気を感じられなかったりしたら、そりゃ荒れる。
そしてその隠れた怖さを、深馬(真未)は感じ取ってたから、こちらから見ても異質感はあったんだろうと。
でも異質だと思う自分がおかしいとも思わされる、絶妙なバランス。
岡田さんが入ると空気が変わるって言ってたのはこういうことだったのかと。
テレビでよく拝見していた役者さんだったけど、生で観る演技はまた全然違った。
岡田さんがいたことで、カンパニーの空気も締まったというか、優しく包み込んでくれて、頼ることもできる先輩役者さんがいるのはすごく良かっただろうなって。
岡田さんが染、色のカンパニーにいてくださって本当に良かった。