未来へ〜また明日〜
〈注意〉
別に重い話をしたいわけではないし、むしろ私としては面白い話なんですが、重いというか暗い表現も出てくるかも...な記事です。
私は元々、自分の"生"にはあまり興味がなくて。
"死にたい"とまでは言わないけど、"生きたい"と強く願ってるわけでもなくて。(いきなり重い)
「必ず死ぬ」と書いて「必死」だからなわけでもなく。(10/22放送全力メイキングより)
昔は必死だったから。「明日死んでもいい」と思ったりもしたけど。
けど基本的には「死ぬの怖いけど、でも生きてるのも怖いし」って思いつつ、悲しいニュースを見ると「もっと生きたい人、世のためになる人が生きるべきだよな」って思ったりもして。
と、何が面白い話やねん!って流れなんですが、そんな私が「生きよう」って定期的に思えてるのは、歴代の推し達のおかげなんですよね。
歴代の推し達、みんな「また明日」って話してるなって気がついてしまって。
最初の推しは俳優さんで、「また明日」という言葉がキーになってる舞台の主演をした。
劇中歌も「また明日」ってタイトルだった。(これだけでどの舞台か分かった人がいたら握手したい笑)
"命"がテーマになってて、どんどん人が亡くなっていくストーリーだったんだけど、だからこそ「生きる」ことを考えさせられて、「また明日」を迎えたいって思った。
15年近く前の話。
次の推しはバンドマン。ボーカルで、作詞作曲もする人で、「魔法の言葉」という曲で、"「また明日」それは魔法の言葉"って歌ってて。(こちらも分かった人がいたら握手したい笑)
"必要とされる約束 そんな魔法の言葉"って歌詞で、私も「また明日」って言いたい、言ってもらいたい。そのためには生きなきゃって思ったんですよね。
これも10年以上前の話。その頃は珍しく必死だった時期だったから、毎日いい意味で死ぬ気で生きてたけど、でもまだまだ自分の目標には達してない中途半端な時期でもあったから、まだ今は「また明日」って言える生き方しようって思った。
そして2021年。今の推しであるNEWSが「未来へ」という曲を出した。
発売日は11月17日なんですけど、このMVでも分かる。
「未来で共に笑おう」「明日また会おう」って歌ってるんですよ。
この歌詞、信頼しかないヒロイズムさん作詞なんですが、加藤さんが今年のツアーで「生きてまた必ず会おう」って言ってたことからインスパイアされて生まれた歌詞なんですよね。
私、推し達にめっちゃ「また明日」って言われるやん!!!って気づいて笑っちゃったんだよね。
9月になると、若者の自殺者が増える。
夏休みが明けると、「学校へ行くより死んだ方がマシだ」と追い詰められる子がたくさんいる。
正直なことを言うと私もその1人で、1番死にたかったのもこの時期。
で、樹木希林さんを筆頭に、いろんな方が「どうか生きて」というメッセージを出してくれるようになった。
そして加藤さんも。9月になる頃、そういうメッセージを出すようになった。
今年もラジオで「無責任って言われるかもしれないけど言う。生きろ」って。
「生きてたら会えるから」「生きてたら励ませるから」って。
NEWSには「生きろ」って曲まであるからね。
私はもう学生ではないけど、この歳になったからこそ、夢も諦めて、ただ淡々と生きる毎日になって。
「生きる意味ってなんだろう?」「なんで生きてるんだろう?」って考えることも増えて。
仕事も別に好きなことじゃないし。でも生きるためには働かないといけないし。
そしてこのコロナ渦。
私はしっかり対策している方ではあると思うんだけど、"自分が罹りたくない"というより、"家族や友達にうつしてしまったら"という怖さが強くて。万が一の時に十字架を背負う勇気が無くて。だからそれこそ必死に対策してたんだよね。
自分が罹って医療従事者の皆さまにご迷惑おかけするのも耐えられないし、だからと言って1人ひっそり死ぬこともできないし。孤独死の現場がどれだけ大変かも、NEWSな2人を見たことで実感してたし。
将来に不安しかないし、自分の"生"には執着できないけど、でもだからと言って"死ぬ"までもいけない。
宙ぶらりん。
そんな私を生かしてくれたのが、やっぱり推し達だった。
ただ生かしてくれたわけじゃない。寄り添いながら、背中を押してくれた。
ただ背中を押されるのはしんどい時もある。「押すなよ!」って思っちゃうこともある。(ダチョウ倶楽部さんのアレじゃなくね笑)
でも、NEWSは寄り添ってくれるんだよね。「ありのままでいい」って。
『二月の勝者』に合わせて作られた、受験生を応援する曲だけど、大人にも寄り添って、応援してくれる。
さすが応援歌生まれ応援歌育ち。
「未来へ」を聴いて、私も頑張りたいって思った。
「頑張れ」って言葉はあまり好きじゃないけど、前向きに「頑張りたい」って思わせてくれるところが強い。
動きたい。動かなきゃって。プレッシャーではなく、純粋に思った。
必死に生きたいって。
人生100年時代、20代より30代、30代より40代、50代、60代って楽しく生きていたいよねって。
そして「未来へ」を、恥ずかしくない自分で聴きたいと思った。
次コンサートがある時、声が出せる状況だとしたら、胸をはって、全力で、声を出したい。
そんな自分でいられるよう、精進したい。
結論:やっぱり推しは特効薬だし、私は推しに生かされてる
あ。そしてここまで語っといてなんですが、「未来へ」発売前です!!!なんならショートバージョンしか聴けてません!!!笑
2021年11月17日、ダブルAサイドシングルとして、【初回盤A】【初回盤B】【通常盤】の3形態が発売されます!!!
初回盤Aには、先程の「未来へ」のMVが収録されています。
初回盤Bにはこのカッコイイ「 ReBorn」のMVが収録。
こちらは『半妖の夜叉姫』 弐の章 オープニングテーマになっています!!!
通常盤には通常盤にしか収録されてない曲がある上に、3形態買ったら「NEWS 小集会 2021 in Xmas」の配信が見れるよ!クリスマスをNEWSと過ごせるよ!!生配信予定らしいよ!!!日時とか未定だし、何やるのか知らんけど!!!←
本当はもうちょっと軽い内容にして、シゲ部にメール送ろうと思ってたんだけど、自分の中で気持ちをまとめるためにも、一旦こちらに書かせてもらいました。
まぁ...あの...なんだ....
とりあえず最高が約束された楽曲とMV達なんで(ちなみに未来へのMVは加藤さんのお知り合いにお願いしてて、加藤さん自身も打ち合わせ?に入ってるんですよ!)、ぜひ上の動画だけでも見てみてください!!そして少しでも気になりましたら1枚だけでも手に取っていただけますと幸いです!
はい。1番言いたかったのここなのに、辿り着くのに予想外の方向行きましたね。笑
2021年11月17日 Release !!!
未来へ / ReBorn |Johnny's Entertainment Record https://www.jehp.jp/s/je/discography/JECN-0659
滝川・北見・原田 そして...
次は滝川役の岡田義徳さん
岡田さんも、当たり前に初日から凄くて。完成されてて。
だからこそ、滝川もイメージが変わることは無いかと思ってたんだけど...化けてたわ....
Polydactylyのフリをしてるところ(あそこも深馬なのかな?)、あそこの狂い方がどんどんエゲつなくなってて...本当に怖かった。あれこそ狂気。
でも分かるんだ。あの滝川の気持ち。分かるからこそ痛い。苦しい。
深馬達と飲んだりしてるところでの優しさとか、生徒への寄り添い方との差でまた際立つから、余計に異質で...でも、あれこそ芸術家って感じで....
ドラマでよく見てる役者さんだったけど、舞台ももっと観てみたいなぁって思いました。
あと!岡田さんも、こう言ったら失礼に聞こえちゃうかもしれないんだけど、可愛すぎません!?
東京千秋楽の時、開演直前にキャストさん達のツイートにリプしてるところとか。笑
大千秋楽のカテコでも、正門くんぽや出ちゃって(笑)、お辞儀したら曲が流れてハケるって流れなんだけど、配信の告知する前にお辞儀しちゃって、曲流れちゃって、アワアワした雰囲気を笑いにまとめてくれたのが岡田さんだったんだよね。さすがの安定感(笑)
染、色カンパニーに岡田さんがいてくださって良かったなぁ。
加藤さんの台本を「奥深い」と表現してくださってたのも嬉しかったです。
次は北見役の松島庄汰くん
マジでカッコイイ。本当にカッコイイ。顔ももちろんなんだけど、佇まいっていうのかな?
北見もカッコイイし、松島くん自身もカッコイイ。
あの、松島くん同い年っていうの、信じられなさすぎて何回もプロフィール確認しにいっちゃってるんだけど、本当に同い年?←
って、こんな話で文字数使ってごめんなさい。
私的北見の1番のシーンは杏奈とのシーンなんだけど、あそこ、マジで切なすぎない!?
杏奈に「良いことって?」って聞かれて「前澤の100万が当たった」とか色々言うんだけど「他には?」「他には?」って追い詰められて、最終的に「ずるいよ、杏奈ちゃん」って言った時の表情と声色!!胸がギューって締め付けられた。
切ない北見と切ない杏奈....あんたら一緒になってよ(だから何目線)
1番"大学生"だったのが北見だなぁって思う。それこそチャラい域に入るんだろうけど、でも本当に好きな人は絶対大切にするし、芸術が好きだから葛藤もしてるし、深馬に嫉妬もするし、でも深馬のことも友人としてすごく大切に思ってるし...っていう絶妙な塩梅....
でさ!松島くん自身もそういうカッコよさがあるんだよ〜〜。大千秋楽のカテコでの挨拶。Aぇポーズやってくれるし、瀬戸山さんのことちゃんと紹介するし、立ち位置がレイナちゃんの隣だったんだけど、ボロボロ泣いちゃってるのに対するフォローも絶妙だし...罪だよ...カッコ良すぎたよ....でもやっぱりそういうのは場慣れもあるのかなぁ。岡田さんもそうなんだけど。
周りをしっかり見て、自分の立ち位置で全体のバランスをとる感じ....
松島くんに関しては、元推し界隈ともよくお仕事してるし、また違った雰囲気の役のお芝居も見たい!!
最後は原田役の小日向星一くん
原田ってさ、1番ナチュラルで、1番闇深いよね....原田もめっちゃシゲアキさんを感じたというか。それこそ「可能性が広がってる時は〜」ってセリフを、すごく自然に言っちゃうのが原田なわけだし。
そういう点も含めて、私が見た限り、小日向くん演じる原田の安定感が凄かった。
どの公演も安定してて、でも安定してるからこそ闇の深さが見えるというか。闇が見えた瞬間震えるというか。
辛いこと、悔しいこと、悲しいこと、たくさんあっただろうに...それがなかなか出てこない。すごく強くてすごく弱い。
結末知っちゃうと、最初から原田も苦しくてさ。最初に滝川の部屋で飲んでる時、滝川と乾杯したあとすぐに引き離されちゃうだけでも泣けたし、最後のオールバックも泣けるし。
あたたかくて、柔らかくて、でも核心をついてくる。あの絶妙なさじ加減は小日向くんだから出せたんだろうなぁって。
あと、小日向くん自身も本当にあったかい人なんだろうなって。Twitter、よくツイートしてくれるだけでなく、リプまでしててさ。本当に優しいなって....
小日向くんは、また原田とは全然違う役も観てみたい!舞台で!
って、本当に推しが増えまくりそうなんだけどどうしてくれよう()
特典映像で加藤さんが「1年あったからキャストさんも読み込んでくれて」って話してて、前にはラジオで「時間が出来たからキャスティングに時間がかけられた」とも言ってて。
やっぱりこの1年無駄じゃなかったと思う。
だって、これ以上のキャスト考えられないもの。
そして何より、演出が瀬戸山さんで本当に良かった。
他公演の演出とかもあったのに全ステだよ!?それで微調整もしていって...本当に「染、色」という作品を愛してくれる演出家さんで、加藤さんが絶対的な信頼を置ける方が演出家さんで、本当に本当に良かった。
瀬戸山さんだから、生々しくも美しい演出になったんだろうなって。そして登場人物全員を魅力的なままにしてくださった。
あと、配信のおかげで知れたんだけど、グラフィティアート、上から観たらあんなに綺麗だったんだね..!!画面で観ても鳥肌がたった。
どうかまた、加藤さんも正門くんも、瀬戸山さんとお仕事する機会がありますように...
(ラジオ聴いてる感じ、加藤さんはありえそうかな?)
あと、本当にグレショーにもきてほしいな....Aぇちゃん全員瀬戸山さん演出だとどうなるのか観てみたい。
スタッフの皆さまも含めて「チーム染、色」、本当に最高でした!!!
改めて、素敵な時間を本当にありがとうございました!!!
#いいぞ染、色
真未・杏奈
次は真未役の三浦透子ちゃん
正直、真未は初日の完成度が高すぎて。
こんなに難しい役を、初日でここまで物にしてるということは、正直これより上はないと思ってた。
それが!次に観た時、更に化けててひっくり返った...嘘でしょって。まだ進化するんだって。
私の中で真未の1番のシーンといえば、スプレー缶を隠されるシーンなんだけど。
あそこの狂い方。発狂の仕方。震え方。こちらまで飲み込む勢いで、配信で観た時は思わず声を漏らして泣いてしまった。
劇場では流石に嗚咽が漏れないように気を張ってたけど、家で観たらもうダメだった。
直視できないくらい苦しくて、それが画面越しに伝わってきて。(これは深馬のラストシーンもそうだったんだけど)
本当に語彙力が無くて申し訳ないんだけど、とてつもなかった。凄かった。
あと、透子ちゃんの声めっちゃいいよね!少年っぽくて、でも色気もあって。
そしてダンスも良かった...深馬とのところも好きなんだけど、最後に1人で踊るところが印象的で。綺麗な動きなのに、ただ綺麗なだけじゃない、感情がしっかり伝わってくる"芝居"としてのダンス。
"表現者"ってこういうことなんだろうなって...
で、こんなに凄いのに、喋ったらめっちゃ可愛いんだよね!周りの話聞いてる時のニコニコした感じも!カテコの時、本当にずっと可愛くて、「さっきまで真未やってた子!?」ってビックリしちゃったもん。
透子ちゃん、映画やドラマが多いイメージだけど、もっともっと舞台もやってほしいなぁ。観にいきたい。
次は杏奈役の黒崎レイナちゃん
とにかく、とにかく可愛かった...杏奈って、女の子から嫌われてもおかしくない役だと思うんだけど、レイナちゃんだから「かわいい...!!」って思えた子多いんじゃないかな?
ビジュアル面がかわいいのももちろんだし(マジで顔小さいし細いし、お人形さんかと思った)、声もかわいいし、仕草とかもかわいい。
杏奈のもつ健気さ、切なさを体現してた。
杏奈は大千秋楽が特に良かった。深馬に「内定もらえたよ」って話しに行くシーンとか、絶妙に声が震えてて。でもこちらに届いてこないわけじゃなくて。そこが切なくて、苦しくて...
あと、カテコでの挨拶。ボロボロ泣いてる姿が本当に可愛くて、守ってあげたい女の子ってこれだよなぁって...(何目線)
でも、真面目な話、本当に素敵なカンパニーだったんだって、レイナちゃんの言葉で伝わってきたし、杏奈という役を愛して、染、色という作品を愛して、舞台という場所を愛してるんだって。
これからもっともっと舞台に出てほしいな。原作の杏奈みたいな役というか、小悪魔的な役も舞台で見てみたいなぁ。それこそインターセプトみたいなのとか!
深馬
キャストさんそれぞれの感想も改めて残しておきます。
まずは主演 深馬役の正門良規くん
脚本家である加藤さんも言ってたけど、本当に難しい役だったと思う。
"周りに動かされてるようで動かしてる"
そして
"動かしてるようで動かされてる"
この絶妙な塩梅....
今"深馬"を演じられるのは正門くんだけだろうなって思う。
ステージに立ってる最初から最後まで"深馬"でしかなかった。
カテコ最後でお手振りしてハケるところでやっと正門くんが出てくる感じ。
でも正門くん的には"憑依"って感覚ではないんだよね...そこがまた凄いなと。
(この回答してる雑誌取材以降、また変わったかもしれないけど)
加藤さん、稽古中は冷や冷やしたってことを雑誌とかラジオで何回か言ってて。
それは上手い下手ではなく、初単独主演ってことだったり、今までやったことがないような役だろうから、自分の中の殻を破りきれてないっていうハラハラだったらしいんだけど。
で、それは加藤さんも言われてたことなんだよね。
だからこそアドバイスができたんだと思うし、正門くんにも素直に入ってきたのかなって。
私は初日入らせてもらったけど、もうその時には"深馬"だと思った。
正門担だから贔屓目もあるかもしれないけど、やっぱり正門くんのお芝居好きだなって。
いい意味で、"正門良規"を消せる役者さんだって。正門くんにしか演じられないけど、でも正門くんが見えなくなるお芝居...だと思う。
で、私は初日の次に入ったのは3週間後くらいだったんだけど、
更に深馬になってた
ビックリした。
そして同時に、めちゃくちゃ加藤さんが見えた。
正門くんは見えないのに、加藤さんが見えるお芝居。
それだけ加藤シゲアキが書いた作品が身体に染みこんだからなのかなって。
加藤さんも言ってたけどさ「正門くんが加藤さんみたいなこと言ってる」って思ったよ!笑
正確にいうと「深馬って加藤さんだよね?」って感じかな。ステージにいる間は正門くんって思わなかったから。
加藤さんと正門くん、やっぱり醸し出すオーラとか、佇まいがすごく似てるんだと思う。
あとは声色とか...表情も近いのかな?
配信で見た時、あんなにも間近で表情が映されてるのに「加藤さんじゃん」って思った。
それくらい、深馬に加藤さんが重なった。
この感想が嫌な方がいたらごめんなさい。けど、加藤担としてはすごく嬉しかったよ。怒るわけないよ。ありがとうだったよ。(特典映像への返事)(ここでするなよ)
あと、ダンスがめちゃめちゃ良くなってたのもビックリした!
初日でも軽いと思ったけど、大阪公演はもっと軽くて、生き生きとしていて、真未(透子ちゃん)との息もピッタリで。
完全に自分の物にしてた。あのダンス、もっと見たかったな...正門くんのコンテンポラリーダンスももっと見たい。
生き生きと言えば、目の輝きもどんどん増していった気がする。
初日でも、真未とグラフティアートを描いてるシーンはキラキラしてると感じたけど、大阪公演の方がもっとキラキラしてた。
あまりにも楽しそうで、幸せそうで、その姿に涙が溢れちゃうくらい。
だからこそラストとの差も際立ってた。
こんなにも、こんなにも苦しかったっけって...いや、苦しかったんだけど....
さっきは幸せそうな姿に涙が溢れたけど、ラストは心を握り潰されるかのような感覚で涙が溢れた。
悲しいとか寂しいとか辛いとかの涙じゃなくて、限界ギリギリの鬼気迫る演技に圧倒されて、反射で涙が溢れて、涙が頬を伝ったことで自分が泣いてることに気づいた。
それくらいのめり込まされた。
この1ヶ月で、たくさんの殻を破って、ハジけて、壁を超えて、それであの深馬にたどり着いたんだろうなって。
正門くんにはこれからも、こういう役、たくさんやってほしいな。
初日の後にも書いた気がするけど(笑)
あと、グレショーと同時進行だったの本当に凄いなって改めて思った。
そしてそれを、息抜きというか気分転換というか"リセット"になってるっていうの、もう...化物か!?って思った...(心からの褒め言葉というか尊敬の意を込めてます)
本当にお芝居が好きなんだなって。演じることが好きなんだなって。
そんな正門くんがやっぱり大好きだよ。
これから正門くんがどう染まっていくのか、楽しみしかないね。
次に暖簾を使う時も観に行けますように...
深馬くんとして生きて、魅せてくれて、素敵な時間を届けてくれて本当にありがとうございました。
「初めて」に立ち合わせてくれてありがとう。
これから正門くんがもっともっと、やりたいお仕事がたくさんできますように。
そして、その姿を見続けられるますように...
「染、色」染まるということ...
「染、色」無事に配信も終わり、サイトも7月いっぱいでクローズされるとお知らせがありました。
もう本当に終わってしまうんだなって思うと寂しくて寂しくて。
でも、正門くんも言ってた「どこかに染、色の世界がまだ続いてるんじゃないかな?」って。
私もそう思いながら染、色ロスに耐えつつ、このブログを書き始めました。
ただ、先に書いておきます。今回"考察"はしません。
そしてきっと、他の方の"考察"ももう読みません。
開幕直後はTwitterで検索して出てくる考察をチラ見はしてたし、そこから知った情報から自分でも調べてみて、考えを深めるのも凄く楽しかったけど、私はやっぱり「染、色」に関しては"解釈"を大切にしたいという気持ちがあって。
ちなみに"考察"と"解釈"にはこういう違いがあって。
【考察】
物事を明らかにするために、よく調べて考えをめぐらすこと。
【解釈】
物事や人の言動などについて、自分なりに考え理解すること。
※どちらもgoo辞書より引用
確かに「染、色」に関して、調べたくなることはたくさんある。
私も双眼鏡使って何見たって小道具だし(笑)
調べだしたらキリがない。そして意味があることも多いと思うし、考察することが悪いことだとはちっとも思ってないです。(実際私も考察っぽいことしてるし。でもあの考察違ったかも〜〜ってなってるところもたくさんある...)
でも、いろいろ雑誌を読んでると、どうやら脚本家である加藤さんと、主演である正門くんの「答え」は違う可能性があるんだよね。
で、きっと、瀬戸山さんには瀬戸山さんの答えがあるだろうし、他のキャストさん達の答えもある。
今後、加藤さん側からネタバレ有りの感想を元にしたお話を聞ける可能性はあるし、そこで何かしらの"考え"や"答え"は聞けるかもしれないけど、今まで、加藤さんが作品について話をする時、明らかな"答え"を言うことはほとんどなかったんですよね。
で、"答え"は観た人、読んだ人が感じた事だっていうのをよく言ってる印象で。
(加藤担歴5年も経たないど新規なんでアレですが←)
「染、色」はその最たる物なのかなぁって。
配信も観て、本当に観る度に表情が変わる作品だなって改めて思ったんです。
演出もちょっとずつ変わってたし、キャストさんの表情も違ったりしたし。あと何より、映像として編集されているものを観ると、劇場で観た時の感覚と全く違った。
劇場だと、あんなにたくさんのアングルから見ることはできないし、細やかな表情の変化も見られない。
そして、舞台の配信なのに「映画みたい...」と思う程綺麗で、でも綺麗だからこそ生々しくて、舞台ならではの臨場感もあって。あれは「染、色」だからできた配信で...だからこそ、"作品としての表情"が違って観えた。
きっとこの作品に関する解釈は十人十色というか、観た人の数だけ、そして観た回数だけあるんだろうなって。
配信なんて同じ映像なはずなのに、観る度に感じ方が違った。
掴みそうで掴みきれない。遠くて近い、近くて遠い作品。
登場人物の誰に感情移入をするか、そしてその時の自分自身の精神状態はどうか。
そういうちょっとした違いで、一気に作品の観え方が変わる。
加藤さんの作品って、登場人物がみんな人間味に溢れてるんだよね。
全員、良いところもあれば悪いところもある。それぞれに共感できるところがあるし、理解できないところもある。
それこそ杏奈の面接シーンでのセリフだよね。
「人の良いところというのは、違う人から見たら悪く見えることもある」
これって、同じ人が同じ人を見ていても、状況によって見え方が違ったりするよね。
そんなこともいろいろ踏まえると、やっぱり私は"考察"はこれ以上したくないなって。
それこそ加藤さんに「俺の何がわかるの!?」って言われそうだし(笑)
だったら、私は私なりに受け止めた気持ちを大切にしたい。
「染、色」を観て感じたこと、気づいたこと、生きていく上で大切な感情。それを大切にしたいなって。
"解釈"に関しては語り合いたい気持ちもあるんですが、ブログに書くと一方的になってしまうから控えます。
私と解釈語り合い大会しても良いよ!って心優しい方がいらっしゃいましたらお声がけください...笑
昨年の悔し涙を乗り越えての「染、色」
私なんかが言うのは烏滸がましいのは百も承知なんだけど、けど、あの悔し涙は無駄じゃなかったと思う。
加藤さんにとっても、正門くんにとっても。
そして、染、色を観た上でこれだけは断言させてください。
私の人生の宝物になる作品だと。
きっとまた、ふと思い出しては「あのセリフってこういう意味かな?」って気づかされるんだろうなって。そしてまた私を人として成長させてくれるんだろうなって。
深馬も真未も滝川も北見も原田も杏奈も、みんな人間味に溢れてて、生々しくて、魅力的で。
そんな人たちが生きている「染、色」という世界が、私は大好きです。
素敵な作品を生み出してくださった加藤さん、演出として具現化してくださった瀬戸山さん、それぞれの登場人物を体現してくださったキャストの皆さん、そしてスタッフの皆さん、本当にありがとうございました!!!
いつかまた、染、色に会えたらいいな...
【ここからは特典映像について書かせ...荒ぶらせてください!!!←】
いやもう聞いてないよ!!2人の対談が入ってるなんて!!!
いやね、最初"特典映像"って聞いた時は対談かな?って思ったよ?
でもさ、5分ってことだったし、そういや暖簾の映像(画像)って新聞とかテレビとか、あと岡田さんが載せてくれたのしか無かったよね?ってことは、暖簾サプライズの映像か!?って思ったんですよ。
そ・れ・が!!!2人並んでるしさ...「...ね!」で始まる最強可愛い映像だしさ...!!!
しかも撮ったの大阪初日ですってよ...行ってたわ私....(だからなんやねん)
(あ、暖簾サプライズはAぇlog正座待機しております←)
今回、「染、色」の宣伝で対談とか2ショット見れるかなーって期待してたんだけど、結局対談はパンフで瀬戸山さん含めてのだけだったし(瀬戸山さんも大好きだから嬉しかったし、あのパンフも宝物だけど)、2ショットはZIPだけ...しかも地方の壁の時間帯。泣(救済してくれたお友達には本当に感謝です!ありがとう!!)
それが、まさか、幕が開いてから、あんな最高な形での対談を見せてもらえるなんて...!!!
スタッフさんの声も入らず、本当に2人での会話ってのも良かった....
2人並ぶと加藤さんデカっ!ってなったけど(笑)
いやでもあれよ。脚本家兼先輩な貫禄よね。泣いた。
そして誠実に、しっかり目を見て会話する正門くん。泣いた。
本当に会話暗記しそうなレベルで何回も見たし、全部が全部最高だったんだけど、特に好きだったのが、正門くんが刺さったセリフのお話のところ。
原田の「可能性が広がっている時は一方で閉じていってる」って言葉が、そういう近い経験もあったからグサってきたって言ってたんだけど、それに対して加藤さんが「閉じてるからこそ広がる可能性もあるんだけどね」って返して、そこで正門くん、息飲んでるだよね。映ってないけど、息を飲んだ音がしてて。
きっと正門くんにとって新しい視点だったんだろうなって。多分、この話を聞いてから、また原田のセリフの聞こえ方変わったと思うし...
それと同時に、これは私がこの話で思ったことなんだけど、加藤さんが言ってたように、コロナ渦だからこそ配信制度が整ったのも閉じたからこその広がりだし、メンバーの変動や、22歳卒業制度のように閉じていくようにしか見えない事も、閉じていったからこそ、新しい世界が広がることがあるよなって改めて感じたんだよね。
その新たな世界が良い世界なのか、それはその人自身にかかってたりはするけど、そういう考え方を知ると、またいろんな言葉や状況の感じ方が変わるよねって。
まぁ、この原田のセリフを書いたの「覚えてない」って言うの、めちゃめちゃ加藤さんだったけど(笑)
「ガーって!バーって書いてるから」って表現も超加藤シゲアキ(笑)
最初ペンで書くフリしてたけど、途中でキーボード打つ手に変えたのも好き(笑)
そしてそれだけ一気に書いてると知って驚いてる正門くんも可愛すぎた(泣)
で、最終「誰が書いたんだろうね」っていう加藤さん....はい。深馬〜!!!笑
そこでの2人の笑い方めっちゃ似てたし、「張本人です」って表現してくれた正門くんにキュンです←
似てるといえば、スタッフさん達から「正門くんが加藤くんに見えた」って言われまくってるの凄いなぁとも思った。(カトシゲ呼びしたスタッフさんどこの人?TBS?🥺)
でも本当に私も加藤さんに見えたんだよ...根本は違うのかもしれないけど、似てるところもいっぱいあるよ...まずまず「加藤くんに似て思慮深い」で推薦されたんだもん正門くん...ちょっとこの辺りについては、キャストさんの感想を別記事で書くつもりなので、その時にちゃんと書きます()
あとは加藤担として悶えるくらい好きで思わず「正門くん場所変わって!!」って思ったのが「すげー汗かいてんじゃん」って突っ込まれたくだり🥺
「大丈夫?ちゃんと水分取らないと。倒れるんじゃないの?」って言われたすぎるだろ....で、最終的に「飲むから出んじゃない!?」って突っ込まれたところまで最高すぎた....
私の永遠のリア恋は加藤シゲアキなんです....
(正門くんもリア恋だけど、やっぱり年齢的に可愛いが勝るのよ🥺←知らんがな)
そして最後、「次に繋がるように。暖簾を使い続けられるように、真摯にお芝居に向き合っていきたい」っていう正門くんに、もう信頼と期待しかないなって。
加藤さんも、「これからの活躍も見てますし」って言ってくれてたの本当に嬉しかった。
正門くんが染まっていく姿、暖簾を使い続けていく姿を見ててね。
願わくば、また2人で何か創った物が見られますように...
*最後に余談
染、色に狂いすぎた私はついにカラースプレーを手に入れました←
本当はピンクが欲しかったけど見つからなかったのでディープグリーン。
どこかでタイミングを見て一度本当に腕を染めたいなと思ってます。
そうしたらまた何か見えるかなって。
私なりの染、色
ここからは、染、色を観た上で、疑問に思ったセリフやシーンを羅列していきます。
キマイラ
まず、グラフィティはキマイラ(キメラ)って説。
これは私もそうかなって思った。
だとすると、「染、色」というタイトルには、実際に「染める」という意味と、「染色体」の意味両方がかかってることになるよね。
原作は「染める」の方だけだったと思うし、戯曲ができた時、加藤さんは全然違うタイトルをつけようかとも思ったらしいんだけど...でもこうなると「染、色」以上のタイトルはないよね...
あと、最後のシーンではグラフティから色が消えてたのって....
カラースプレーで染めるということ
真未はカラースプレーで腕を染めるんだけど(これは原作の美優も同じ。なんなら加藤さんが実際にそういう人を見かけてこの話は生まれた)、この染めるという行為。
深馬に「なんでわざわざ汚すの?」と聞かれて「汚す?どちらかというと洗ってる」って真未は答えるんだけど、これ、私には"自傷行為"に見えたんだよね....
う〜ん...."自傷"っていうとちょっと言葉がキツイかな....
自傷というと、リストカットが1番有名かなと思うんだけど、リストカットするにもいろんな意味があるんだよね。
実際「死ぬ」ために切る人もいれば、「自分は生きている」と確認するために切る人もいる。(余談ですが、私が一時期後者でした。自分の血を見たら安心した。それこそ真未と同じだった。洗うとまではいかないけど、浄化してる感覚だった。だから、真未がスプレーを隠された時に発狂した気持ち、痛すぎるくらいわかって、あの頃の気持ちを思い出して涙が止まらなかった。真未のあの狂い具合、凄かったし。あのシーンは、初日より後半の方が化けてて驚いた。初日でも十分だったのに、まだここまでくるんだって)
あと、「デザイン」として切る人も知ってる。
で、加藤さん、昔「NEWSな2人」という番組で、そういう経験がある人達の話を聞いたことがあるんだよね。
私が住んでる地域では放送がなかったからちゃんとは見れてないんだけど、その時にいろいろ話は聞いていたのかなと。
加藤さんの小説、NEWSな2人で得た知識を広げてることも多いし。(チュベローズの孤独死やオルタートのマッチングアプリ等)
滝川の行方
入院シーンでは「滝川はクビになった」って表現なのに、居酒屋のシーンで深馬は「滝川は捕まったから居なくなった」っていってるんだよね。
どちらも同じ意味っちゃ同じ意味かもしれないけど、わざわざ表現を変えてるということは何かあるはずだよね...
そのあと、深馬は自分が絵を壊したことや、真未がいないことに気づくわけだし。
滝川がフランスに行く話をしたのは深馬が入院している間。
(ちなみに原作の美優が行く先はロンドン)
そして居酒屋シーンの最後、北見は「まだダメだったか」って言ってるんだよね...北見や原田は何をどこまで知ってるんだろう...(ここは配信でじっくり見たい)
作品を完成させるということ
作品を完成させられない深馬に対して、真未は「完成させたら鑑賞者にしかなれないもんね」というこという。
「染、色」の戯曲ができてから、加藤さんは何度も「観劇者の立場で」「自分の手は離れた」と言っている。(と言いながら大阪まで見学来てたけど←)
ここも、加藤さん的な感覚というか、思いが込められてるんだろうなと...
(その後雑誌で、脚本家は1番外野というようなことも言っていた。最初はプロジェクトの真ん中だけど、脚本ができ上がったら1番外で寂しかったって。幸せだけど苦しかったって)
真未の部屋のシミ
真未の部屋に、上の部屋の人がこぼしたと思われるシミがある。
それを消すために、深馬に肩車してもらって、ピンクのスプレーで「mm」という形で消す。
そのシミ。
深馬が自分で絵を壊したことを知り、今までのグラフティも自分が描いていたことに気づき、最後の頼みの綱で真未の部屋に行った時、その「mm」は残ってる。
そこで真未に電話をかけるけど、繋がるわけはなく...
で、最終的に、杏奈に電話が繋がった瞬間にそのmmは消えるんだよね。
........だからというところをうまく言葉で表せないんですが()
杏奈の名前
これ、原作読んだ人はみんな気になってるよね?杏奈だけ名前が変わってないこと。
てっきり原作と同じようなポジションだからかと思いきや性格全然違うし。苗字も変わってるし。
で、私も杏の花言葉とかいろいろ調べたんだけど、「染、色」の杏奈には合うけど、「染色」(原作)の杏奈には合わない気がするんだよね...
だから今度は名付けとかでも調べてみたら、杏奈って基本は春生まれのイメージだけど、秋イメージでもあるらしいんだよね。銀杏とかから。
で、桜の話
前回も書いたけど、「秋に咲いた不時の桜は次の春にも咲くのだろうか」ってこと。
やっぱり「秋」と「春」、そして「花」に関係を持たせてるというか...
ごめんなさい。ここは見切り発車で書き始めてしまった←
加藤さん、花言葉とかもよく知ってるし、よく使うし、名付けに関しても、人名で調べてたりする人だから(オルタネートに
うん。普通ブログってその答えを書くところだよね。気づけないおバカでごめんなさい。
深馬
名前といえばなんだけど、深馬って名前も不思議だよね。
杏奈が深馬くんって呼んでるし、シンバとかかってるだろうから下の名前かなとは思ってるんだけど...だとすると。
去年、加藤さんはラジオで「名前を変えたとこにももちろん意味はあるけど、正門がやるのは市村ですよ〜」って言ってるんだよね。
え?市村と深馬、性格もかなり違うと思うのですが...???←
やっぱり市村深馬なのかなぁ...
杏奈の家にきた深馬
杏奈の家に鍋の材料とか持ってきた深馬が「ただいま〜」っていうの謎だよね。
入院したあとも、家に帰らず杏奈の家に入り浸るっていうのも原作と違う点。
原作の市村も熱で寝込むけど、家で寝込むから、杏奈が泊まり込みで看病してくれるんだよね。
....うん。いやだから答え気付いてからブログ書けって話だよね()
ゴッホ
絵に詳しくなくて申し訳ないんですが、加藤さんよく"ゴッホ"を出すなぁって。(ソロ曲とかでも出てくる)
ただ「有名だから」って理由だけではないと思うんだよね。
今回滝川が深馬に渡した本もエゴンシーレの本。
エゴンシーレはゴッホにめちゃめちゃ影響を受けている。
「悲劇」や「狂気」といったイメージを照らし合わせて"酔っていた"とも言われている...
深馬はいろんな詞をモチーフにしながら絵を描いている。
その詞を真未には「意味わかんない」と一刀両断される。「耳障りのいい言葉を並べてるだけ」と。「なんだか分からないけど心地がいい」という深馬に、「分からない表現や難しい言葉に"酔ってるだけ"」と返される。
結局私たちも深馬のように、難しいことに"酔ってる"だけなのかもしれない。
もちろん酔うことは気持ちいいし、そこで見つけられることもある。知る感情もある。
だけど、そこで考えて出た答えが"正解"なのか。
自身にとっては"正解"だとしても、人にとっては"正解"ではないよね...なんて。
本当はキャストさん達についても、お芝居についてもいろいろ書きたかったんですが...それは配信も全て終わってからになるかな...
遅くなったとしても、感想はしっかり残しておきたいと思っています。
ちなみに今回はほとんどの人の考察を読まずに書いています。
考察読みたい気持ちもあったんですが、そこで自分の感情が左右されるのも嫌で。
まだ配信も残ってるし、できる限り、自分で気付ける範囲までは気づきたいなと。
本当は戯曲本も出して欲しい!!!ト書きたくさん書いたらしいから、そこにもヒントはたくさんあるだろうし。
でもそれでも、加藤さんの答えと正門くんの答えは違うかもしれない。
それなら、謎は謎なまま、私自身が感じたこと、受け取ったメッセージを大切にするのも、観劇の醍醐味かなと思って。
配信見終わったら、いろんな方の考察読ませてもらうかもしれないし、このまま読まないかもしれない。
加藤さんも、千秋楽終わったらいろいろ話したいって言ってたから、それを待ってもいいかなって。
だからといって、加藤さんと答えが違ってもそれはそれで加藤さんも受け入れてくれると思うし。
余白がある演劇の面白さを改めて思い出させてもらったのが染、色でした。
やっぱり"考える"って大事。頭がいいとか悪いとかじゃなくて、何が自分に引っかかるか、なんで引っかかったか。そこを考える面白さ、そしてそこを考えるから成長できるということを、この歳でまた気づかせてもらえたことに本当に感謝です。
そういえば、展覧会のシーンで、深馬が「去年の作品とどっちがいい?一昨年とは?」って詰め寄るシーンで、北見が「数あるゴッホの自画像の中でどの絵がいいとか好きとかあるか?」って返すんだけど深馬が「あるよ。良い悪いはともかく好きはある」って言うのがすごく好きで。
これ、"絵"に限らず表現全般に言えることだと思ってて。
歌やダンス、演技も、もちろん上手い下手はあると思う。
ピッチとかリズムとか滑舌とか、わかりやい要素もある。
だけど、そこが完璧だったら「好き」になるかと言われたら違うんだよね。
もちろん最低ラインはあると思うけど、ただ上手いだけでは好きにはならない。
その表現に込められた感情とか、その人の生き様、いろんな物を含めて好きになる。
多少音が外れてても、リズムがずれてても、好きなものは好き。
深馬はそこにいけなくて悩んでたんだよね。技術ももちろん大事。でも、技術はあったとしても、人の心に残らなければ、自分が満足できる作品を生み出せなければ、意味がない。
「やりたい」のか「やりたくない」のか「やめるのが怖い」のか。
「好き」なのか「嫌いなのか」
いろんなテーマが込められたのがこの「染、色」という作品なんだろうな。
私はそんな「染、色」が大好きです。
脚本も、演出も、キャストも、全て大好きです。
素敵な時間をありがとうございました。
また、配信が終わったら、キャストさん達の感想も改めて残させてください。