染、色備忘録③(ネタバレ有)

キャストさんの感想(深馬)

深馬(正門良規)

想像以上だった...!!!正門くんが出てるドラマは全て見たし、毎週グレショーでいろんなお芝居を見て、どんな役でもしっかり憑依させられるタイプの役者さんだと思ってたんですが、それでもここまでだとは思っていなかった....

深馬、北見、原田の3人は滝川先生の部屋に居座ってるんだけど、そこに、杏奈が差し入れにお酒持ってきて、みんなで飲んでるシーンがあって。そこがめちゃくちゃ"リア充大学生"って感じでビックリした...美大生だし"チャラい"って感じではないんだけど、この男好きになっても幸せになれんなって...「彼女と2ヶ月会ってない」ってのもしれっと言っちゃうしさ。

 

(余談なんだけど、その飲んでるシーンは音楽流してセリフ無しで進んでいくんだけど、その音楽の使い方もシゲシゲしかった。ソラシゲの音楽部かと思った←)

 

で、リア充感満載なんだけど、だからこそ葛藤してるところもきちんと表現していて、その対比がまず良かった。

周りから評価されて、でもその評価も下がっていってることに気づいていて、何より自分が納得していなくて。

それが、真未と出会ったことで、目がキラキラしはじめて。色が変わって。オーラも別人のようになって。その生き生きとした演技がすごく良かった。

 

コンテンポラリーダンスも。正門くん、元々ダンスには苦手意識あると思うけど、あのダンスは正門くんじゃなきゃできなかった。あの、深馬くんとして、グラフティを描く表現としてのダンスは、正門くんにしかできないって思った。すごく自然で、軽くて、でも色気があって、アーティスティックなオーラもあって。

 

あと、北見と喧嘩したり、真未に怒ったり、杏奈にイラッとしてる時のヤバさ加減も絶妙だった。

 

そしてラストにかけては、深馬に心を鷲掴みにされた。鬼気迫る演技。こちらに息つく暇を与えない。

本読み初日に加藤さんから「客席の背もたれからお客さんを引き剥がす勢いで」ってノルマを課せられたらしいんだけど、そのノルマを見事に達成してた。

だって私、背もたれから離れないように必死で、翌日全身筋肉痛だったから(笑)

 

正門くんって"狂気"が似合うなぁって今回改めて思った。

グループでのポジション的に、普通というか、俯瞰で見れる役が合いそうだし、もちろん合うんだけど、だからこそ"イカれた"役が映えるというか。

声色とかセリフの言い方もそうなんだけど、目の色とかオーラとかが変わるし、"正門良規"としての要素が消えて、完全にその役(今回なら深馬)が憑依していて、正直怖いくらいだった。

あの正門くんの独特の笑い方も、"狂気"を表す手段になってた。

 

何人かこの感想もみたけど、加藤さんも憑依してるなぁって感じた。

加藤さんというか、加藤さんの作品に込めた思いが、憑依してて、いい意味で似てて。

そりゃ、スタッフさんも正門くん推すよねって。

というか、深馬は正門くん以外演じられなかったと思う。。。。それか本当に10年前の加藤さんか(笑)

いや、加藤さん、10年前だったらどうなんだろう....ちょっとイメージ違うかも...

それくらい、深馬を物にしてた。

 

そして、これからの正門くんのお芝居が更に楽しみになった。

もっと社会派とか、サイコっぽいのもやってほしいなって。

胸キュン系とか、DIVERみたいな純粋で可愛い役もいいけど、作品的に重めの物に出てるのが見たいなぁって。で、観てる人の心を引きずる役をやってほしいなって。

あとはグリーンマイルのポールみたいな役とか。

グレショーも、コメディ系ばっかりじゃちょっともったいないなって少し思っちゃった。

これはAぇ全員に言えることなんだけど。

関西だし、Jr.だから、コメディ系とか可愛い系がメインになるのはわかるんだけど、彼らならシリアスな作品とか、社会派な作品もできると思うし、それをやることで成長に繋がると思うんだよね...

今回、転球さんの作品が不思議な世界観で良かったなぁと思ったけど。

あとはアリーズも。独特な世界観大事だなって。

 

だからこそ、ガッツリ、笑いの要素ないくらいの重たい作品もしてほしいと、強欲オタクは願ってしまうんよね...それができる人たちやと思うからさ...

 

正門くんは確実にそっちの方が力発揮するって、染、色を見て思った。

染、色の主演が正門くんで良かったって。

 

加藤さん、初日見たあと、すごく優しい顔してた。満足そうな顔してた。

原作者であり、脚本家である加藤さんがあの顔したの、あのご満悦な表情したの、正門くんだからだって思った。加藤担として。原作ファンとして。

 

どうかこれから、正門くんがいろんなお芝居に挑戦できますように。

染、色を終えた正門くんがどこまで成長するのか、本当に楽しみ。

 

深馬くんとし生きてくれてくれてありがとう。

染、色のステージに立つことを楽しんでくれてありがとう。

アイドル正門良規が大好きなのは大前提として、役者正門良規も大好きです。